カンボジア映画「ダイアモンド・アイランド」東京国際映画祭2016レポート

2016年10月25日(火)から11月3日(木・祝)まで第29回東京国際映画祭が開催されています。今日は、カンボジア人のデイヴィ・シュー監督による映画「ダイアモンド・アイランド」を観てきました。

予告編はこちらから。

フランス生まれのカンボジア人、デイヴィ・シュー監督

監督は、フランス生まれフランス育ちの33歳、デイヴィ・シュー氏。

WikiPedia によれば、おじいさんも1960年代を代表する映画監督で、内戦が激化する以前に失踪していたのだそうです。カンボジアでは内戦で、技術者・知識人はみな虐殺されてしまったので、カンボジアの映画史によって本当に貴重な存在です。

作品は、監督がフランス生まれと聞いて納得、全体的にフランス映画らしさを感じました。ゆっくりと時間が進み、人物の細かい心情をていねいに描き、どのシーンを切り取っても美しい画ばかりでした。

デイヴィ・シュー監督と、主演のヌオン・ソボンさん

ダイアモンド・アイランドってどこ?

映画の冒頭でかんたんな説明がありますが、ダイアモンド・アイランドはここ。もともとの名前は「コ・ピッチ」です。Google Maps のストリートビューを試してみたら、見れるみたいですがもしかしたら古いかもしれません。

作中のセリフでも説明されていますが、この「ダイアモンド・アイランド」は、この5年ほどで急速に開発が進んでいる地域で、高級住宅街や遊園地、野外音楽ステージなどがあり、週末はとても混雑します。

私はカンファレンスホールで行われていた、日本人会の盆踊り大会で一度だけ行きましたが、本当にカンボジアにいる感覚が無くなるような場所でした。

映画では、農村からこのダイアモンド・アイランドへやってきた若者の姿が描かれています。

カンボジアの「今」を切り取る映画

印象的だったのは、ただの成長劇ではなく「今しか撮れないカンボジア」を写し取っていること。

ほこりっぽい場所で暮らす建設作業員、人工的な光を放つナイトライフスポット、謎の外国人の支援者が登場したり、今のカンボジア特有というか、何年かしたら変わってしまいそうなものがたくさん詰まっていました。

主演の Sobon Nuon さんはタクシードライバー

主人公のボラ役は、市場でスカウトしたタクシードライバーなのだそう。

監督によると、「素人で、きらっと光るものがある人」を見つけて映画に出てもらうようにしているのだそう。Sobon さんは映画がおわったらタクシードライバーに戻るそうです。

質問に答えるヌオン・ソボンさん。

出口でデイヴィ・シュー監督と、主演のヌオン・ソボンさんと一緒に写真を撮ってもらいました!

真ん中は、カンボジアや世界の農村で移動映画館をする CATiC の代表、教来石小織さん。右はカンボジアフェスティバル実行委員の神下由子さん。

 

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