WordPressコミュニティチームではこんなことが起こっている! #wpacja2014

こんにちは!WordPress Advent Calendar 2日目を担当しますもりやまです。

わたしは先日サンフランシスコで行われたContributor Team Meetup参加をきっかけに、コミュニティチームの活動に参加するようになったので、どんなことをやっているのか書いてみようと思います。

先にいいますが、けっこう長くなっちゃいました。すいません。

コミュニティチームって何するところ?

make.wordpress.org(通称Makeブログ)の、コミュニティチームのページのヘッダーに説明があります。簡単に翻訳するとこんなかんじです。

このチームは、公式イベント、指導者プログラム、多様化への取り組み、貢献者へのアウトリーチ(積極的に連絡とって参加促したりする)、その他コミュニティを成長させる取り組みの監督をしています。

WordPressが好きで、この取り組みを手助けしたいかたは、ご参加下さい!

具体的な活動でいうと、WordCampの承認が一番知られているのではないでしょうか。

東京は、このところ毎年WordCampをやっていますが、実は毎年、委員長が申請を出して、それが認められたら開催してもいいよという形式です。去年もやったからオッケーってわけじゃないんですよー。委員長のプロフィールやコミュニティの状況、会場や予算などを詳しく聞かれ、承認されたあともしかるべきタイミングで「あれやった?」「これやった?」ってメールのやりとりをするので、今年は私も大変お世話になりました。

これのほかにもいろいろあるので、紹介してゆきますよー。

毎週、チャットミーティングが行われている。

まず、チームでは、毎週ミーティングが行われています。以前はIRCで行われていましたが、Slackに移行しました。参加しなくてもログが残るので、Slackを見れば、何が話し合われているのか読むことが出来ます。

今まで、このミーティングは知ってたのですが、参加していませんでした。てっきり、AndreaさんやJenさんなどの偉い人だけが内々にやってるものだと思って、人ごとのように思っていました….。

実際参加してみたら、色んな地域のWordCamp委員長の経験者がいて、毎回10〜20人くらい参加していると思います。「世界中に仲間がいる!」と心強いですし、毎回いろんな地域からの意見が聞ける楽しいミーティングです。

時間は、日本時間だと金曜日の朝4時

すごく早いですが、今年11月からは、同じ日本から参加でKansaiの額賀さんと毎回、おたがいの起床確認をしながら、参加しています。

今回話題にあげることは、コントリビューターミートアップでのミーティング、Slackでのチャットミーティング、P2の掲示板で話し合われたことです。

各班ごとに分かれての活動

Contributer Team Meetupで班分けがあり、各プロジェクトが進んでいます。班ごとにミーティングをしたりして、金4のミーティングのときに進捗を報告しています。

Toolkitチーム

WordCamp開催に向けて「これを真似すればうまくいく」というテンプレートを作っているチームです。「スケジュール」「予算」などの班にわかれてそれぞれ作業しています。完成後、plan.wordcamp.orgに載る予定です。

もりやまはこの班のメンバーではないので、この取り組みで感じたことをちょっと書いてみます。私は今までplan.wordcamp.orgをあまり読んでなかったという反省があります。WordCamp Tokyoは、どちらかというと東京の前年リーダーから教えてもらったり、自分たちで工夫するスタンスだったので、他の地域を参考するところまで考えが及びませんでした。

これのせいで、どこの地域の人も当然のようにもってる共通認識が、なぜか私だけ知らなかったりして愕然としました…..しかしそれらはだいたいplan.wordcampに載ってます。

たとえばWordCamp Tokyoは今年Facebookをメインに連絡を取り合ってたんですけど、他の地域だとP2というWordPressテーマで連絡用の掲示板をつくっている+SkypeやRedmineなどを併用するのが大前提みたいになってて、P2使ってないのは東京だけでした。

あとはSpeaker Dinnerとか。登壇者限定のお食事会というものがだいたいどこもあるみたいです。

もちろん、みんな違ってみんないいし、とにかく日本のWordCampは評判がすごくいいのでいいところは残した方がいいんですけど、知っててやらないのと、そうでないのとは、やっぱり違うとおもうので、もっと積極的に海外のWordCampの情報を集めようとおもいました!

Community Hubチーム

世界中のWordPress勉強会をまとめたサイトをつくろうというプロジェクト。

世界のWordCampについてはWordCamp Centralをみればいつどこで開催されるかわかります。これと同じように、日本でいえばWordBenchのような勉強会を、地域分け隔てなくまとめたサイトをつくる計画があります。

すでにContributer Team Meetupで、まとめサイトに必要なものあをあらいだすミーティングをしました。日本はWordBenchっていうのをBuddyPressで作ってるよ〜といったら、これはこれで使い続けてながら、こっちにも「WordBenchあるよ〜」って登録してくださいということでした。すごくたくさん挙ったので、これから優先順位をつけて、つくってゆく予定。

すでにロゼッタサイトというもの(各言語のWordPress.orgページ)があるのですが、これの要望リストがおたがいに使い回せる部分がありそうなので、うまく補完できるといいねという提案もありました。

今後のミーティングの時間はまだ決まっていなく、Makeブログにて告知される予定。参加したい人だれでも歓迎だそうなので、がんばって英語で参加してみたい方、ぜひいかがでしょうか!もりやまと額賀さんも参加予定です。

Contributor Dayチーム

こちらは、plan.wordcamp.orgに「コントリビューターデーのやり方」というページを作るチーム。サンフランシスコでのミーティングには、ロンドン在住香港人Jennyと、ニューヨークのKevin、BlueHostのひと2名と森山が参加しました。

日本以外でも、コントリビューターデイで、とくにコア貢献をやるのは、ハードルが高いよう。「日本は、翻訳だとみんなやりやすいんだよね」っていう話がうけてました。あと、先生役のひとがそろわない地域もあるので、スカイプとかで先生が待ってるといいよね〜という話もでました。

こちらはJennyがとった議事録をもとに、近日掲載される予定です。掲載されたら翻訳しましょう!コンテンツ翻訳者は随時募集中です

他にもチームがあった気がするけど、とりあえず飛ばします。

Makeブログで提案されたこと

長くなってきたので、ここからは少し急ぎ足でいきます!

CommunityチームのP2(Makeブログとも呼ぶ)で、いろいろな提案が投稿されています。これらはSlackチャットミーティングでも取り上げられ、意見だしタイムがとられるし、ミーティングに出られなかった場合でもP2のコメント欄から意見を書くことができます。

なお、WordPress.tvチームの話題も同じ場所に投稿されています。これは今回飛ばします。

以下、最近あった提案をピックアップします。

WordCamp委員長をやる期間について

元の記事はこちら。背景として、WordCampの委員長をずっと同じ人がやってると、特定の企業の色に染まっちゃったりすることがあるからのようです。

委員長は、2年くらいやったら他の人に交代するルールにしましょう、という提案です。

ちなみに日本は「毎年交代していてうまくやっている例」にあがっていますが、現場は逆で長く続けてやる人がでてきてもいいんじゃないかという話がでていたんですよね。個人的にですが委員長続けるというよりはメンターがいることが大事な気がします。

コミュニティスポンサープログラムについて

元の記事はこちら。今年、複数のイベントのスポンサーになってもらうプログラムがあって、東京も、海外の企業からスポンサーになってもらうことができました。問題点としては、とくに米国内で、地域のスポンサーを募集する前に予算達成してしまうところがあったり、期待される入場者数に届かないところがあったそうです。また、WordCamp以外の勉強会(WordBenchのような)の支援にもお金をまわしたいという意見もあります。

元の記事に2015年の予算などものっています。

Communityチームの体制について

1/14のミーティング中に突如、アンドレアとジェンが今年いっぱいで異動することが発表されました。詳しくはこちら。「まさかこんなすぐだったとは!」って感じです。

これにともない体制の変更があります。

代理人(Deputiesと呼ぶ)について

まず代理人(Deputies)についてです。

先に書いたように、コミュニティチームの大切な役割が、WordCampの承認です。とくに予算承認は難しく、今までアンドレア、ジェン、キャミしかやってなかったみたいです。

先日サンフランシスコのContributor Team Meetupにて、「アンドレア・クローニング(Andreaのクローン・後継者をそだてる)」というプログラムがありました。アンドレアの解説付きでWordCampの承認についてチュートリアルしてもらいました。

もりやまは無事に(←?)代理人のひとりに指名され、ほかのアジア/太平洋地域の代理人は、オーストラリアのDee Tealさん、ムンバイのAditya Kaneさんです。これからSkypeでトレーニングを受けてゆきます。

メンターについて

「メンター」とは、WordCampをやるオーガナイザーにアドバイスをする役割の人たちです。

アジアでは今まで手がまわってなかったそうですが、どうやらUSなどですでに行われていたもよう。

メンターになる条件は「今まで1回以上の委員長経験がある」「2週間に1〜2時間ぐらい時間がとれる」でした。

日本から森山と額賀さんがメンターになるよていです。アジア/太平洋地域ではほかに、WordCamp NYCの元オーガナイザーで今はオーストラリアに住んでいるAndy、ムンバイのGounder、あとフィリピンのAndrewがメンターになる予定です。

また、WordCampオーガナイザーたちにむけて、地域ごとに定期的なハングアウトをしようという案がでています。英語でやることになりますが、地域ごとだと時差の点で素敵です。

このハングアウトで、例えば「いま運営で困ってることがないか?」とか「これって他の地域ではどうやってるの?」なんてことが聞けちゃうわけです。これは過去にもやったことがあり、私&額賀さん&直さんが参加しました。くわしくは、なおさんのブログをご覧ください。なんというか、「世界規模でおこなわれているWordCampの一員!」という実感が持てるのはとてもワクワクしました。

アジアのオーガナイザー同士で繋がりができて、盛り上がるといいですね!

勉強会の代理人

これは、こっそり和訳ブログを書いてるのでご覧ください。

さいごに、個人的な抱負

えーと、この1年間、WordCampの実行委員長をやるんで忙しくしてきました。

委員長になったおかげで、いろいろ勉強になることがありました。とくに班長ズは、期待がいっぱいのメンバー勢揃いで、この人たちとWordPressのことを勉強したら成長できるに違いない!という面々でした。ですが、実のところイベント準備や雑務に手一杯で、本当にやりたかった「WordPressの勉強をみんなでする」というところは後回しになってしまい、もったいないというか、むずかゆい状況もありました。(これは改善しなくちゃなあとも思ってます)

まだみんな、燃え尽きから立ち直ったり、元の生活に戻るので忙しいところだと思うのですが、もうCampおわったし、少しずつ時間が出てくると思うので、勉強会とか、またやっていきたいと思ってます。

あとは、先に書いた代理人任命は、責任が重いしがんばらないといけないですが、とくに「アジア担当のメンター」になれることは、大きな喜びを感じています。

私自身のバックグラウンドにも関係があります。2年前までカンボジアに住んでいて、1人でWeb制作者をしていました。しかし、まわりに同業者とか、仕事のことで助け合えるような人もいないし、当然勉強会もないし、このままひとりで続けるのもどうか….と思って、日本に帰って来た、という経緯があります。おかげさまで日本ではいろんな勉強会に参加する機会がありました。

もともと東南アジアの技術系イベントに参加したりするのが好きなので、日本で現在進行形で得させてもらっている経験を生かして、他の国にも、なにか役に立てるようがんばります!

最後までお読みいただきありがとうございました。明日の担当は福田拓朗さんです!

WordPressコミュニティチームではこんなことが起こっている! #wpacja2014」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です